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止揚学園 清水祐太朗先生をお迎えして、ゲストチャペルを行いました

「目に見えるものより、目にみえないものを」      清水祐太朗先生(止揚学園)

滋賀県東近江市にある、知的障害を持つ方たちが入所されている、障がい者支援施設『止揚学園』の職員をしている、清水 祐太朗といいます。
普段は、祐太朗さんと呼ばれることが多いので、皆さんもそう呼んで下さると嬉しいです。私は、大学卒業後、児童養護施設の保育士として働き、それからキリスト者学生会 (KGK) のスタッフを経て、止揚学園へ就職して5年目になります。

さて止揚学園の名前の由来は、この「止揚」という言葉は、ドイツのヘーゲルが唱えた哲学用語です。障がいのある者とない者がぶつかり合って新しい世界を生み出していきたいと止揚学園と名付けられました。お互いにぶつかり合い、認め合い、支えあって「共に生きる場所」「帰ってくる家」をつくっていきたいという願いが込められています。(約60年前に児童施設として創設されて、約30年前に成人施設へと転換しました。)

そして、止揚学園の障がいを持つ方たちは、ほとんどの方が、口で話をすることが難しいです。そんな障がいをもつ方たちは、目に見えないもの ''イエスさま'' を信じています。たとえ話をすることができなかったとしても、止揚学園の毎朝の礼拝の中の、賛美歌を歌う時間には、からだをリズムよく横に揺らしておられる方や、笑顔でその時を過ごされている方などがおられます。そのような方たちを側で見ていると、彼らも確かに ''イエスさま'' を信じており、共に賛美していることを肌で感じます。

また、止揚学園は繋がりを大事にする場所だと思います。私が止揚学園に就職して3ヵ月程した時の夜勤中に一人の障がいを持つ方が珍しく頻繁に部屋から出られることがありました。言葉が話せない方なので、何を伝えたいのか分からず、祈りながら悩む中で、ひょっとして『そばにいてほしいのかな』と思い、寝室の布団で横になっているその方の傍にいることにしました。そしてしばらくすると、ゆっくりと朝まで休まれました。私は、今まで分からないと思っていたのは私だけで、この方たちはどんな時も私を受け入れ、私に語りかけてくれていたのだと気づきました。この時、障がいを持つ方々の心と私の心を神様が繋げて下さったと感じました。

繋がりを大切にしている止揚学園。いつも神様が側にいて下さる中、私もこれからも障がいのある者もない者も一緒に歩みたいと祈りつつ願っています。
皆さん是非、止揚学園へ遊びにおいでください。どなたでもいつでも歓迎しています。

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