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学校法人OCCについて

学校法人OCCの概要

学校法人OCCは、キリスト教の教えに基づく学院として設立され、学院としては110年以上、阿倍野へ移ってきてから90余年にわたって教育に携わってまいりました。
短期大学の幼児教育学科は、これまでの実績から「幼児教育ならキリ短」と、幼稚園教諭と保育士の育成に高い信頼を得ています。本学の教育力は、地域や社会で高く評価されており、卒業生は各方面で活躍しています。
永年に亘る幼稚園教諭・保育士育成に努めた実績を踏まえ、阿倍野区に根ざした高等教育機関として、これからも更なる地域貢献を目指します。

組織図

関連施設及び団体

理事長挨拶

メッセージ

「こどもの笑顔が輝く社会の実現を目指して」

理事長 根岸 正州

1. はじめに

2022年度より、本学の理事長に就任しました。
短大設立70周年の節目において、本学の経営を担う貴重な機会に感謝するとともに、これまでのシンクタンクでの経営にかかわる研究・実践、民間企業や非営利組織の経営経験を生かしていきたいと思います。何卒よろしくお願いいたします。


2. 建学の精神と、OCCビジョン「10年の計」の策定・実践

本学は、1905 年にキリスト教の神学校として創立され、1952 年に短期大学を開設し、創立 70 周年を迎えます。大阪キリスト教短期大学は「きりたん」の愛称のもと関西一円の篤い信頼を得て、多くの優秀な卒業生を送り出してきています。併設している聖愛・グレース幼稚園・せいあい保育園も1929 年の最初の開園に始まる長い幼児教育の伝統があり、地元にしっかりと根差し、信頼関係を築いてきました。短期大学と緊密なネットワークができています。
キャンパスの正面玄関の花壇に「わたしは道であり 真理であり いのちである」と刻まれた記 念碑に、本学の教育理念が示されています。これは、イエス・キリストがご自身のことを 語られた言葉です。本学において、ぜひ日本の未来を担う若い方たちがクリスチャンに限らずとも、人生の道を知り、真理を学び、「いのち」の大切さを知って、次代のこども達の 教育に携わっていってほしいと願っています。
そして、本学では「10 年の計」として10年後の2032 年ビジョンを策定しました。
ビジョンは、法人の経営においても個人の人生においても重要です。なぜなら「明日までにやろう!」と言ってもできることは限られていますが、「10 年後に実現する」ということは10年、覚悟を決めて不断の実行をしてやり続ければ、たいていのことは実現できるし、夢は叶うのです。
学校法人OCCビジョン「10年の計」は、こどもの笑顔が輝く社会の実現のために、リアルとデジタルを融合した「幼児教育・保育」の研究と実践分野で、日本でナンバーワンになることを目指しています。
その実現に向けて、本年から、70 周年記念行事、日本で初めての教育カリキュラムの提供、IT デジタルの教育現場での活用研究、食堂含めた食育の進展、本学キャンパスの建て替えなど、様々な大学改革を遂行していきます。教職員チームが一丸となって、こどもたち、学生、地域のために役立つよりよい大学と学習環境を創っていきます。


3. 「教育テック」の始動:日本初のコース設立

コロナ禍によっていろいろな大きな環境の変化がありましたが、本学として注目していることは、世の中および学校教育の現場で、IT・デジタルが一気に進んだことです。大人の働き方も一部の仕事ではリモートワークということで会社に出社せずに仕事を遂行できるということとも増えました。これにより無駄な会議が減ったり、通勤時間も短くなり、 育児と両立する女性の活躍が進んだりといった生産性が上がったということも報告されて います。また、学校教育の現場でも、パソコンが配られて、リモートでの授業も増えました。
ただし、コロナ禍で一気に進んだ IT・デジタルについて、こどもの教育という面では良い面も悪い面も両方あると思っています。IT・デジタルの進展の意味で、スマートフォンなどでのゲームやYouTube などの動画視聴について、こども達の健全な発達を阻害する可能性がある一方で、その使い方によっては、成長を助ける手段にもなると思います。
教育現場におけるIT・デジタルの適切な用法および限界、留意点などは大きな社会課題であり、学際的な教育研究のフロンティア領域と考えています。
本短期大学では2023 年4月から、日本で初めて幼児教育分野での教育テックのコースを開設します。本コースは、これまでの幼児教育の世界だけにとらわれず、大きな社会課題ととらえて、幼児教育の専門家に加えて、政治家から、オリンピック選手、絵本作家、ユーチューバー(YouTuber)、芸人さんなど、社会の最前線で活躍する多彩な教育者、実践家、研究者を先生として迎えたコースとしていきます。


4. 幼児教育の本質

幼児教育・保育の本質は、「遊び」の中に「学び」 があるということです。安心安全な保育環境の下で、適切に「遊び」を通じていろんなことを「学ぶ」という方法論で、この考え方は、保育士や幼稚園教諭などの保育者を育成する意味ででも重要で大切にしてきました。 
実は、この考え方は、就学前のこどもにかぎらず、児童・生徒・学生、社会人になっても生涯大切な「学びの本質」であると考えています。
「勉強は好きですか?」 という質問を学生諸君や社会人の皆さんに投げかけると、多くの場合、「勉強は好きではない」という否定的な回答が返ってきます。一方で、「遊びは好きですか?」と聞くと、ほぼ100%「好きです」という回答が多いです。
これは、小学校、中学校、高校、大学と進むにつれて、「遊び」と「勉強」はかけ離れていく知識偏重の詰め込み教育の弊害の部分があると思っています。創造性を育み、夢を実現するためのスキルを伸ばす「学び」は、「遊び」のように楽しめる方が良いことが分かっています。
こどもに限らず大人も含めて、主体的に問題・課題発見を楽しみ、遊びのように学べたら、もっといろいろな未来を広げることができることが「本来の教育の力」と考えています。
「教育テック」分野研究の一つの志として「教育学をデジタルで進化させる」こととし、こどもに限らず大人向けの生涯教育の場としても本学の力を発揮できるように学習環境を整備・拡充していきます。


5. 10年後の未来へ

本学は、短大設立70年で培った「伝統」を生かしつつ、「10年の計」のビジョンを「覚悟」を持って実践し、新たな「革新」を起こしていきます。
教職員はもちろん、在学生、OB/OG、高校生や高校の先生方、社会人、事業家、および行政の関係者の皆さんにおかれましては、こどもの笑顔が輝く社会の実現のために、一緒に10年後の未来を創っていきましょう。ご協力のほどをよろしくお願いいたします。

学校法人OCC
理事長 根岸 正州

沿革~学校法人OCC・大阪キリスト教短期大学のあゆみ~

河邊貞吉師によって「大阪伝道学館」を南区(現天王寺区)下寺町に創立
「自由メソヂスト神学校」となる
阿倍野区丸山通の現在地に移転、「聖愛幼稚園」を併設
「日本聖化神学校」に併合
「丸山学園女学校」開設
大空襲により校舎のほとんどを焼失、「丸山学園女学校」閉鎖
大阪日本橋教会を仮校舎として神学校再開
校名を「大阪基督教学院」と改称
現在の丸山の丘に校舎完成
学校法人大阪基督教学院を創立し「大阪基督教短期大学(神学科・保育科)」を開設、
「聖愛幼稚園」再開
神学科・保育科に対し教職課程認可および
児童福祉法施行令による保母養成所に指定
中学校宗教・幼稚園教諭二級普通免許状授与認定
神学科に専攻科(神学専攻)を増設(修業年限1カ年)
保育科を初等教育科と改称
初等教育科を児童教育学科と改称、初等教育学専攻(入学定員1部100名、2部50名)および幼児教育学専攻(1・2部とも50名)に分離
専攻科(神学専攻)の修業年限を2カ年に変更
「グレース幼稚園」が付属幼稚園となる
アメリカ・ニューヨーク州「ロバーツ・ウェスレイアンカレッジ」と姉妹校提携
アジア神学協議会(ATA)より神学士(B. Th.)の学位授与認定校認可
児童教育学科2 部廃止、児童教育学科初等教育学専攻に初等教育コース・児童文化コース・国際教養コースを、幼児教育学専攻に保育コースを設置
神学科に神学基礎コース、文化・教養コースを設置
大阪基督教学院、大阪基督教短期大学を「大阪キリスト教学院」
「大阪キリスト教短期大学」に名称変更
児童教育学科の募集を停止し、幼児教育学科(入学定員120 名)、
国際教養学科(入学定員100 名)を設置
国際教養学科に情報ビジネスコース、英語コミュニケーションコース・教養特選の3コースを設置
国際教養学科の教養特選コースを廃止、国際教育コースを設置
神学科の文化・教養コースを廃止、教養コースを設置
短期大学開学50周年記念行事開催
専攻科幼児教育専攻を設置
学院創立100周年
神学科学生募集停止、国際教養学科に、神学基礎コース、
キリスト教文化コースを設置
一般財団法人 短期大学基準協会(JACA)による第三者評価の結果、適格と認定
専攻科幼児教育専攻を廃止
「せいあい保育園」の設置認可を受ける
国際教養学科にメディア表現コースを設置
新校舎「2号館」竣工
国際教養学科廃止
グレース幼稚園が幼保連携型認定こども園に移行
聖愛幼稚園が幼稚園型認定こども園に移行
「こども学コース」「教育テックコース」「日本語別科」を設置
学校法人大阪キリスト教学院を「学校法人OCC」に名称変更、男女共学化
「介護福祉別科」幼児教育学科教育テックコースに「DXグローバルクラス」を設置