大阪キリスト教短期大学 子どもを愛する保育者を育てる

大阪キリスト教学院 大阪キリスト教短期大学 幼児教育学科

〈報告〉幼児教育ヨーロッパ研修ツアー(3日目)

ドイツ研修3日目地図

研修ツアー3日目
エアフルトの朝。吐く息も白く、日中の暑さが嘘のように気温は3度。
今日は朝早くからバスで近郊の町イエナに向かいます。

午前は『森の幼稚園』を訪問視察です。

到着すると、子どもたちに手を引かれ、丘を登りました。毎朝学生たちが上ってくる丸山の丘(きりたん坂?)とはスケールが違い、子どもたちのパワーに圧倒されてました。
丘を登ると木立に分け入り、各々ボックスブレックファーストを子どもたちと『いただきまーすっ』。
食事を終えたら子どもたちと遊びました。森にあるものを使って、木を削ったり、土を掘ってみたり、走り回ったり。目の前にある自然のすべてが子どもたちにとっては遊び道具であり遊び場所なのでしょう。学生たちも日本から持ってきた折り紙で紙飛行機を折り、『ルフトハンザ!(ドイツの航空会社)』と叫びながら空に放つと子どもたちにも笑顔が溢れていました。日本語とドイツ語、お互い言葉がわからなくても『笑顔』という素敵な共通言語が学生たちと子どもたちにはあるようでした。

バスに戻るころには、日も高くなり、ずいぶんあったかいなと思ったら気温18度。
え?18度!?すごい気温差です。

森の幼稚園を後にして、イエナ市内で昼食です。
お昼はマクドナルドを買ってみることに。
『ドイツのマクドナルドってどんなだろう?』
『マクドナルドは世界中どこでもいっしょだよ』
車中からはそんな話し声が聞こえてきました。

ところがいざ店に入ると、電子パネルのメニュー…知らないメニュー?どうやって注文するの?支払いはどうすればいいの?と悪戦苦闘。
日本との違いに戸惑いながらも何とかみんな昼食にありつけました。楽しめたかな、ジャーマン・マクドナルド。

昼食後、バスで再び移動です。目指すはバート・ブランケンブルク。

車中、明日の園訪問に備えて歌の練習をしましたが、聞こえてくるのは前の方だけ。早朝からホテルを出発し、寒暖差のなか野山を駆け回り、昼食でお腹が満たされたらそりゃあ眠くもなりますよね。ちょっぴりお疲れモードの学生たちを乗せ、バスは日本晴れ、否、ドイツ晴れの好天の下、田舎道を静かにひた走ります。

バート・ブランケンブルク。エアフルトの南東50kmに位置する、人口1万にも満たない小さな田舎町。

そんなところにいったい何が?と思われるかもしれませんが、ここには保育者にとって”聖地”ともいうべきものがあります。
現代の幼児教育の始祖とも呼べるフリードリッヒ・フレーベルの幼稚園と博物館があるのです。普通の旅行会社でこんなとこを訪れるパッケージツアーなんて見たことありません。

まず、フレーベル博物館で学芸員から懇切丁寧にフレーベルの教育理念を教えていただきました。
恩物の使い方をここまで丁寧に知れたのは良い経験になったと思います。
バスの中では睡眠モードに入っていた学生たちもここでは皆、例のスイッチが入ったようで、説明後の質疑応答も積極的にしていました。
最後にミュージアムショップに立ち寄りと、自然と幾何を絶妙なバランスで融合したフレーベルゆかりのアイテムにみんな魅了されていました。

続いてフレーベル幼稚園にも訪問させていただきました。
現職の教員から幼稚園の教育理念などを説明してもらうと、ここでまたスイッチ。学生たちは将来の自分の引き出しを広げるため、少しでも多くの知識を得ようと耳を傾けていました。ついさっきまでミュージアムショップで歓声をあげていたとは思えないくらいに。
説明を聞いた後は園内も見学。日本から来る人はあまり園内まで見学することは少ないということでしたので、学生たちに対して良い体験が提供できたと思います。

一日の予定を終えエアフルトに戻ります。
帰りの車中は、先ほどまでとは一転。幼稚園の賑やかな声がそのままバス内に響きます。きっとフレーベル先生が降りてきて、『保育者の卵』たちに楽しむ事を教えてくれたのでしょう。

こうしてエアフルト最後の夜はふけていきました。