大阪キリスト教短期大学 子どもを愛する保育者を育てる

大阪キリスト教学院 大阪キリスト教短期大学 幼児教育学科

幼児教育ヨーロッパ研修ツアーレポート(5日目)

この研修最後の訪問となる幼稚園へ出発。

学生の表情も初日に比べると不安や緊張はどこへやら?

フランクフルト市内でディアコニー事業団が運営する幼稚園のうち、3つの園に分かれて訪問・視察します。

園の先生に園内を説明していただきました。

男性の先生が多いそうで、今後、さらに男性の先生を多くしようと試みているそうです。

こちらの園は『こどもと家族ための施設』として設立され、コンセプトは”自由”なのだそうです。

現在、63人の園児が在籍。国籍は20カ国にわたります。
中には難民のこどもが含まれていて、そのため、様々な対応やサポートも必要とされています。

左:保護者同士やこどもも一緒に
ここで料理をしたりすることができるキッチン
右:保護者からこんなことがしたいというリクエストが書かれた
ポストイットの貼られた提案ボード

左:保護者とこどもと先生で相談ができるルーム
右:朝食です。園では決められた時間内なら、
この部屋に来て自由に食事をとることができます。
食べたくなったらくるという自由性を尊重しているのだそうです。

園内の設備を紹介します。

左:園の出入口にはカウンターがあります。
登園時間も自由。担当の職員が、誰が、何時に登園降園したのか、
どなたが送り迎えをしたのかを管理します。
先生の勤務もここで管理されます。
右:様々な道具。プラスチック製のおもちゃじゃありません。すべて本物です。
しかも、こども用ではなく、大人と同じものを使います。

左:工具。もちろん使うときには先生が横についています。
フェスティバルの季節になると、
ここを使って親子でトンカンゴリゴリ、工作するそうです。
右:トウックルック(?)マグネット式になっており、
形を自由に変えて遊びます。

ここは実験室。
PCや数学、理科(特に水などを使って質量を計る)などについて興味を持った子や疑問を持った子が利用しに来ます。

「やってみたい」と思った子が、やりたい→(教室や道具を使ってもいいか)許可を取る→片づける。この過程ができる=信頼につながるから。自由の中のルールを学ばせることも大事にされてます。

絵本の部屋。いまちょうどお引越し中だそうで隙間が目立ちますが、普段はびっしり本が詰まっています。

しかもこの本、ガレージセールやフリーマーケットといった場所で集めたものです。

こちらは園庭。

これまで訪問してきた幼稚園に比べると、市内にあるためか手狭な印象を受けました。
しかし、公園に隣接しており、使いようによっては決して狭くないのです。
ドイツでは、在籍園児数=園の広さというように、こども一人あたりの園の面積が決まっているそうです。

そして、奥にある柵の先には庭と公園があります。

園の利用している庭。3月に種を蒔く予定とのことでまだ何も植わっていませんでした。

この庭は市の所有地ですが、市民や近くに住む庭に詳しい人、園児、地域の高齢者など様々な人が一緒にこの園の手入れをしています。2年前には日本のTVクルーがこの地域一体型の活動について取材に来たこともあります。

こちらは園に隣接する、市の公園

ずーっと気になっていた「遊具」にOKが出た瞬間ダッシュする無邪気な学生たち。
押す人、乗る人、みんなで楽しみました学びました(笑)


こちらの公園は、先生が3人以上付き添えば園児も利用可能という決まりがあります。

見つけられるかな?ウサギはどーこだ?

野兎がいます。このあたりではウサギが市街地にも出てくるようです。

園児には『折り紙教室』が大人気

本当に「自由」。どこで何に興味を持ってもいい。やりたいあそびをとことんする。
左:アクティブルームではドイツ風チャンバラ    右:新しい遊び方発見!紙風船はふうふうして転がす!

『こうして遊ぶんだよ』といわんばかりのお手本です。
どの学生も心置きなく一緒に遊んでいます。学生も通訳さんに全く頼らず『きっとこう言ってると思う』という感じ。
相手の気持ちを汲み取ることができる、きりたん生ならではの姿が見られました。

折り紙チームはとてもカラフルなコマが出来上がったようです。
こどもたちはどうやってこのコマを遊んでくれるんだろう。考えるだけでワクワクします。

3対8!! そこにルールは必要ない。ひたすら走る、そして笑う!!
『捕まえてごらん~♪』『つかまったぁ♪』こどもたちも学生たちも笑顔いっぱい汗だくです。

園の先生方と質疑応答のディスカッション。一転して保育者を目指す顔つきに。

Q.なぜ時計がないのですか?
A.答えは簡単「必要ないから」。理由は、時間に束縛されないためです。以前は時計を置いていました。
当園には様々なバックグランドのこどもが在籍しています。こどものことを考えるときは時間に追われずに
スタッフと両親がより良く考えようという、当園の家族相談室からの提案で時計を設置しない方向性に変えました。

学生一同驚き。ここではスタッフ全員が園をより良くしていこうという意識が根付いており、それをオンタイムで改善して体制が整っているようです。

Q.言葉が通じない年代のこどもにはどのようにしてコミュニケーションを取っていますか?
A.3歳まではジェスチャーなどのボディーランゲージで、4歳からはその後の就学に備えドイツ語を教えたりもしています。こどもたちが社会生活
を送る中で困らないようにするためです。当然ながら全て無料で教えています。また保護者が難民だった場合、
市役所などでの手続きの仕方などもサポートしたり、ドイツ語の習得も支援しています。

Q.お昼寝はいつするのですか?
A.お好きな時にどうぞ♪

Q.部屋の飾りがシンプルな印象を受けましたが何か理由があるのですか?
A.こどもたちからリクエストがあって、初めて飾る方針にしているからです。
買ったものや先生の好みといったことは一切ありません。

Q.自由を大事にしてる1番の理由はなんですか?
A.こどもが主体性や自由をもっていなければ結局、何を与えたとしても意味がないと考えているからです。

園の先生方、ありがとうございました。

ここで各園に分かれていた3グループが合流。フランクフルトの街中でランチ&フリータイム。

ランチはやっぱり、フランクフルトでしょ♪アイスクリームにホットドック、思い思いの物でお腹いーっぱい

午後からはハイデルベルクの古城を見学です。

王妃にサプライズのプレゼントとして送った庭園です。「そんな王子様、いまどきいない~」と羨む学生(笑)

左:ギネスにも載っている世界一大きなワイン樽
右:昔は窓がこんな風に吹きぬけでした

左:え!?こんな所にジェットコースター??
と思いきやノンビリ進むケーブルカーでした
右:ハイデルベルク城をバックに記念撮影

ハイデルベルクは学生の街としても有名です。学生街を自由にショッピングしています。

さすがはドイツ。一年中クリスマスの雰囲気が。店内にはツリーもありました。

ホテルの部屋からの朝日とフランクフルトの街並み

いよいよ明日は6日日。
オプショナルツアーに参加する学生と自由に探索する学生に分かれます。
最後まで全力で楽しみましょう。